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BWV998のプレリュードを弾いてみる [演奏]

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バッハの「プレリュード,フーガ,アレグロBWV998」からプレリュードを弾いてみました。

それなりに注意して弾いてるつもりですが,下手くそです。
この曲は,リュートの原曲では変ホ長調ですが,ギターでは⑥弦をDに下げて弾くニ長調版が主流です。
ギター版では原調よりも半音低いため,1フレットにカポタストをして半音上げて,実音が変ホ長調になるようにして弾く方もいます。一つの見解でしょう。そうすれば,現代のピッチにおける変ホ長調の絶対音高となりますので。

しかし,調性とは,絶対音高では無くイントネーションだという考え方があります。調性毎の響きの違いは絶対音高ではなくて,調を構成する音階音が各調により独特な個性を持つということです。変ホ長調とニ長調では音階のイントネーションは全く異なります。それを,カポタストで平行移動的に上げても,それは,変ホ長調にしたのではなくて,ピッチの高いニ長調としか言い様のないものです。それに,もともと平均律の楽器ではあまり意味の無いことになります。

絶対音高至上主義をとるとすれば,1フレットにカポタストをすれば,現在のピッチでは変ホ長調の音高になります。しかし,バッハの時代にはピッチそのものが半音程度低かったと言われています(実際にはマチマチだったようですが)。これをバロック・ピッチとしますと,モダンピッチではむしろ半音低い調のニ長調で演奏する方が,バロック・ピッチでの絶対音高には合う事になります。

カポタストをしても,調性を補正したことにはならない上に,モダンピッチで絶対音高を合わせても,バロックピッチのそれには合わないと言う2重の誤謬となります。ということで,私はカポタストは用いません。

演奏内容については,昔取り組んだ曲を弾く時特有の問題点があります。
練習で上達する反面,昔の悪い弾き方も思い出されてしまうという,ジレンマです。練習するにつれ,弾き間違い等は減ってくるものの演奏内容は却ってヘタになるという,中々強力な問題です。

下のプレイボタンを押すとプレーヤが現れ再生できます。


全曲を構成するD-Cis-Dのテーマが浮きたてば良いのですが,特に最初がダメです。もう少し気を付けて練習する事にします。ていねいに弾くところと淡々と行くところをはっきりさせることが必要です。音が出切ってないところを直しつつ昔のいい加減演奏は思い出さない様,なるべく楽なフォームでレガートな演奏に心がけたいものです。
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アヨアン・イゴカー

>昔取り組んだ曲を弾く時特有の問題点があります。
練習で上達する反面,昔の悪い弾き方も思い出されてしまうという,ジレンマです

私の場合も、若い頃は焦っているので先に進むことを優先し勝ちになり、悪い癖がついたままになっています。今頃になってその歪みを矯正していますが、適応力、記憶力が悪くなってきていて、随分時間が掛かります。絶対的な練習時間を確保することが最も大切だとは今も思っています。
by アヨアン・イゴカー (2017-09-02 15:12) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
どうも昔弾いたクセが化石化しているようです。良いクセならいいのですけれども。
無意識的に弾けるようになると,悪い癖がヒョンと顔を出していて驚きます。つまるところ時間を確保してゆっくり治すしか無いのでしょうが,記憶の整理方法を検討してみる必要もあるのかなと思っています。
無意識的に弾くと,運指も昔弾いていたものが出ることがあります。ポジションが大きく異なるので,間違います。どこが新しい道でどこで昔の道に戻るか整理しておく必要があるのかなと思いました。
by Enrique (2017-09-03 07:08) 

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