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今どきのヒョウモン蝶 [雑感]

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通勤の道すがら,ニラの花にヒョウモン蝶が群れています。
ニラの花にヒョウモンが群れていました。
 
これだけいるともう駄蝶です。
 
私の標本箱の中のヒョウモン類。
 
私の標本箱のツマグロヒョウモン♀
 
毒蝶カバマダラ。


私が子供の頃の最もポピュラーなヒョウモンと言えば,ミドリヒョウモンでした。それにウラギンやウラギンスジヒョウモン,ギンボシなどもたまに見ましたでしょうか。


それがどうしたことでしょうか。
通勤すがらの休耕田にあるニラの花にヒョウモンが群れています。6頭も7頭もおりますが,全てツマグロヒョウモンです。タテハの中でもヒョウモンチョウの類は雌雄の柄がかなり違います。ツマグロヒョウモンはメスグロヒョウモンなどと共に,雌雄の柄が極端に異なる種です。吸蜜中の数頭の中に♀が1頭だけいます。羽先に白黒のマークが付いているので目立ちます。


ちなみに,このツマグヒョウモン♀の,♂とは極端に異なる柄は,別の種類のカバマダラやスジグロカバマダラに擬態しているのだと言われています。それらの南国のチョウは,体内に幼虫時の食草成分のアルカロイドを溜め込んでいて,捕食者にダメージを与えます。確かにカバマダラを食って死にそうになった鳥は,オレンジ色の羽先に黒白の紋がついた蝶には警戒感を持つかもしれません。


蜂が黄色と黒のシマシマというわざと目立つ格好をしているのと同じ様に,わざと自らは危険だぞとアピールするわけです。やはり蜂に擬態した全く無毒な蛾とかがいます。人間社会でも警官に擬態している警備員とか。。。


しかしなんぼ温暖化が進んだと言え,本土にカバマダラはいませんので,この擬態は成功しているとは思えません。そのうち,ホンモノの毒蝶の経験が無くて無毒のツマグロヒョウモンを常食していた鳥が,後から北上して来たカバマダラやスジグロカバマダラも安全だと思って捕食してえらい目に逢うかもしれません。ツマグロヒョウモン♀の擬態が効果を発揮するのは,超温暖化して彼女らがカバマダラと混棲する様になってからかもしれません。


それにしても,子供の頃から親しんだヒョウモン類は駆逐されてしまったのか,全然見かけません。
蝶好きの悪い癖は,沢山いると「駄チョウ」とか言って,まるで興味が醒めることです。どんどん鳥に食べてもらっても全然気になりません。既に私の中では数年前からツマグロヒョウモンは,モンシロチョウ並みの堕チョウと成り下がっています。


在来の寒冷系?のヒョウモン類がどうなったか心配です。何分,ツマグロヒョウモンは見るからに馴れ馴れしく図々しい印象があります。ヒョウモン類の食草はスミレ類ですが,栽培種でもどんどん繁殖しますし,もちろん野生種でもOKです。野生種しかダメな在来のヒョウモン類たちはどうしているのか大変気になります。
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アヨアン・イゴカー

>毒蝶カバマダラ
蝶で毒を持つ種類がいるのですね。
警官の制服と警備会社の制服、これも擬態だったのですね。
政治家の中にも擬態する輩が多くて、騙される人も多いようです^^;
by アヨアン・イゴカー (2017-10-09 12:00) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,まさにおっしゃる通りです。
擬態という言葉は昆虫などの世界の言葉だったのが,人間世界(政界)に現れているとすれば,昆虫よりも上等なのかどうかも怪しいです。
本家の昆虫の世界のカバマダラに擬態のツマグロヒョウモンですが,私の標本箱のものは若干褪色しているのか,実物はもっとオレンジが鮮やかで,かつ羽先の妻黒が目立ちますので,鳥もやられるのかもしれません。
by Enrique (2017-10-10 18:16) 

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