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モンポウのコンポステラ組曲に再挑戦〜プレリュード〜その3 [曲目]

モンポウのコンポステラ組曲に再挑戦し出しました。プレリュードに関しての「その3」です。

混沌を抜け出して,Eメジャーの和音で中間部が終了しました。
そして,冒頭のカンパネラ奏法のモティーフに戻ります。臨時記号はさっぱりと消え,雲が晴れたかの様な清澄さです。ここは,冒頭10小節目からのE-Phrygian部分のカンパネラ奏法を1オクターブ上げたものですが,ベース音がEで無くAなので,A-Aeolianともとれます。

A音上のE-Phrygianというのが正解かもしれませんが,これ以降ベース音はAに限定されていますし,Aの旋法A-Aeolianと見てよさそうです。実際Amのコードで終わりますので。
安定したモードで冴え冴えと進みます。だいたいは冒頭や中間部で出てきたモティーフが使われますが,次の部分63小節目からの6小節が新しい音型で,終わりの近い事を知らせます。山型の音型を繰り返した後,上昇アルペジオ,属和音っぽいG7/A,Eのコードの後,Amで終止します。

なお,セゴビア版での終わり方は,最後の属和音的な和音が,AFBDGであり,最低音のEを省略しています。セゴビアはEとAを同居させる和音に違和感を持ったのだろうと思いますが,この浮遊感のある和音がモンポウの美学だったとしたら,やはり原譜の通りに弾きたいものです。もっとも,原譜のここの和音は,EADFBGとなっていますが,このままでは弾けませんので,Dをオクターブ上げて,EAFBDGとすることは致し方ないことだと思いますが,弾けるのにEを省くのはどうかなと思います。

後,セゴビア版と原典版とを比較しますと,細かいところの差異はけっこうありますが,過去の記事でも上げたように,中間部4小節のカットが最も大きなものだろうと思います。あと,原譜にあるフレージングスラーが一切かかれていません。逆に奏法スラーは原譜には殆ど付いていませんが,セゴビアはかなり付けています。奏法スラーを付けること(や運指)で,自動的にフレージングも出来ると考えていたのかもしれません。何もこの曲に限りませんが,ギター譜では省略されることが殆どですので,セゴビアもそれに従っただけかもしれませんが。
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